1: ノチラ ★ 2017/09/27(水) 23:27:50.19 ID:CAP_USER
シャープが台湾の電子機器受託製造大手、鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下に入って1年余。2017年3月期に3年ぶりの連結営業黒字を達成したシャープは超高精細の8K対応液晶テレビに注力して再成長を目指す戦略を打ち出す。得意の液晶の高精細技術を極めることで復活を果たすシナリオだが、数年前に経営危機に陥った背景には液晶への過剰投資があっただけに先行きには不安もつきまとう。

「(東京五輪が開かれる)2020年に向け、8K時代幕開けの起爆剤になりたい」。8月末、シャープ東京ビル(東京都港区)で開かれた8K対応液晶テレビの記者発表会で、西山博一取締役兼執行役員(67)は意気込んだ。

 NHKの技術系トップを経てシャープに移った西山氏は、8K事業の統括責任者を務める。現在のハイビジョン放送(2K)の16倍、次世代規格「4K」の4倍の画素数がある8K。11年、世界初の8K対応液晶ディスプレーを開発したのはシャープだった。

 16年8月にシャープを買収した鴻海の郭台銘会長(66)が当初関心を示していたのは、液晶とは別の薄型ディスプレー技術「有機EL」だった。シャープは有機ELも10年以上研究している。ただ有機ELの実用化は韓国勢が先行。シャープ幹部は「郭会長から『追随したくない』という話があった」と明かす。

 今年、各メーカーが有機ELテレビを発売し、「有機EL元年」と呼ばれているが、基幹部品のパネルは全て韓国LGエレクトロニクス製。有機ELでLGに後れを取ったシャープは、後追い戦略は取らず、自ら優位性を持つ8K液晶で勝負する道を選んだ。8Kの有機ELはまだ実用化されておらず、画像の高精細さで競えば「シャープの液晶が世界の先頭に立てる」ともくろむ。

 「アクオス8K」(70インチ)は中国で10月、日本では12月に発売される見込み。価格は100万円前後を想定している。年明けには台湾や欧州にも8Kディスプレーを投入する。

 シャープを強気にさせている背景には、4Kテレビが急速に普及していることがある。最近、国内で出荷された薄型テレビのうち、3分の1強は4K対応型が占める。スポーツ中継など高精細の画像を楽しみたいニーズが高まっているのは確かで、シャープは「8Kも需要がある」と見ている。

 鴻海は巨費を投じて中国や米国で8K向け液晶工場の建設を進めており、そこで作った液晶パネルでシャープが8Kテレビを生産する。シャープは20年度に大型液晶テレビの半数を8Kにする計画だ。

 ただ、実際に8Kの需要がどこまであるのかは見通せない。来年12月には4Kと8Kの実用放送が始まるが、8KはNHKのみが実施。超高精細に対応した番組などコンテンツが十分に提供されなければ、ユーザーは高価な8Kテレビを買っても「宝の持ち腐れ」になる。放送局などの対応が遅れれば、8Kテレビの需要はシャープの思惑通りに盛り上がらない恐れがある。

 また、国内では、8Kの大画面テレビが狭い住宅事情に合っているのか、という疑問もある。スマートフォンからテレビ向けまでディスプレー市場で有機ELが台頭する中、8K液晶に突き進むシャープの戦略に勝算はあるのか。その成否は経営再建にも大きく影響しそうだ。
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